柳澤昭洋さん 寄稿 想いでの端々(はしばし)③ 湘南ベルブリッジ(上)

神奈川県・新湘南バイパスの橋である。(写真左)

設計当時(1991年から足掛け3年)、この橋の仮称は「小出川橋梁」。発注者は建設省(当時)の横浜国道工事事務所だった。

河口付近で相模川に合流する小出川に架けられている。この川は川幅40m(低水路幅は15m程)、相模川水系の一級河川である。

バイパスのルートは、圏央道との接続点である茅ヶ崎ジャンクションから小出川に沿って南に進み、国道1号との接続点の茅ヶ崎西ICを過ぎ、国道134号と交わる茅ヶ崎海岸ICの手前で小出川を斜角約25度で鋭角的に横過している。

斜角がきつく、また河川条件から下部工の設置位置が制限されることから、上流側の中間支点を河川の左岸部に置き、下流側の中間支点は両岸に脚を設置して支間60mの横梁を置き、その上に桁を載せる3径間連続桁として計画された。

橋長は約250m、支間割は概ね75m+85m+90m。総幅員は、茅ヶ崎海岸ICのオンオフランプが取付く箇所であるため、約21m~約40mへと大きく変化している。上部工は下部工、特に横梁への負担減を図るため鋼床版箱桁としたが、横梁断面は高さ4.4m、幅6.2mという大きさになった。(上図参照)

当時、学識経験者等によって構成される「新湘南国道等景観研究会」が設置されており、この橋が取り上げられた。研究会の結論は、周辺環境にそぐわない形状なので見直しを求める、「こんな不細工なものを造ることは出来ない」だった。

構造的には分かりやすいが、小出川の上空を覆ってしまう鈍重さは確かに禍根を残すことになる。どうしたらこれを解消出来るか。

(以下、略)

(全文は「橋梁通信」2019年4月1日号でご覧ください)