はしから はしまで ⑭ 横浜橋通商店街 その2 橋への愛着、あるいは畏敬の念

発表から早くも約5時間後に「令和」の横断幕を掲げて話題になった横浜市南区の「横浜橋通商店街」(本紙5月1日号)。商店街入り口の交差点の名前は「よこはまばし」(写真左)だし、近くのバス停は「横浜橋」(写真右)。派出所も「伊勢佐木警察署横浜橋交番」だ。

これほど地元に浸透しているし、横浜を代表するような立派な名前なので、ぜひ見学したいと思って探したが、その名の橋は見つからない。交番横の公園で青空将棋を指していたお年寄りに場所を尋ねると、「あんたの足元だよ」。

交番前から商店街の入り口に行く道路(写真左)。そこがまさに、かつて横浜橋があった場所だった。

(中略)

それにしても、橋が幾つもある横浜で「横浜橋」とは。発表を待ち構えて「令和」の横断幕を作った商店街協同組合の高橋一成理事長に聞くと、「残念ながら、名前の由来がどうしても分からない」。

でも、もちろん、商店街の名前を変えたりはしない。「だって、商店街ができた時(51年)、橋はすでにあったのですから」。橋への愛着、あるいは畏敬の念をどこかに漂わせる話し方だった。

埋め立てられた運河は、細長い公園になっている。穏やかな風に誘われ、下を走る地下鉄の駅まで歩いて、そこで見つけたのである。橋への愛着、あるいは畏敬の念を。(続く)

(全文は「橋梁通信」2019年5月15日号でご覧ください)