社長放談 橋梁リーディングカンパニー トップインタビュー

橋梁通信は、橋梁業界リーディングカンパニー社長へのインタビューを続けています。題して「社長放談」。トップの本音をじっくりお読みください。

(このページは会社名の50音順、インタビューの全文は「橋梁通信」10月1日号から順次、掲載します)

海外1000億円が目標 「挑戦できる分野こそ橋梁」

川上社長

IHIインフラシステム 川上剛司社長

――市場をどう見るか。

川上社長 国内の橋梁市場は、PC橋を入れて7~8000億円規模と理解している。余り大きくない。増加傾向にある保全工事に対応するには、優秀なエンジニアを集めて、育てていけば勝ち残っていけるだろう。

IHIグループの強みは、海外にこそある。グループは、新設吊橋は必ず受注しようと取り組んできた。5月に発表したイタリア大手建設会社Astaldi(アスタルディ)社との提携も、海外でのプレゼンス力を高める取り組みの一環だ。

海外では現在、売上高100億円前後だが、これを着実に伸ばし、10年後には1000億円規模に成長させていきたい。

――橋梁の位置付けは。

川上 IHIでは、インフラの中で挑戦できる事業だと捉えている。昔、当社の橋梁部隊が、他社から「野武士集団」と評されたことがあった。そのDNAを残しつつ、着実に事業を発展させ続けてきた。

このDNAを次代に受け継がせなければいけない。優秀なエンジニアを増やすことが今の課題だ。数年で基盤を固めたい。

(全文は「橋梁通信」2019年1月1日号でご覧ください)

大規模更新受注で存在感 「試行工事の経験生きる」

                    オリエンタル白石 大野達也社長

大野社長

――市場をどう見るか。

大野社長 しばらく堅調に推移するだろう。当社は19年3月期には、新設PC橋100億円、大規模更新・修繕など上部工補修150億円、橋梁ニューマチックケーソン基礎50億円を目安とし、売上高は前期並み450億円程度を確保したい。

一方、新設橋工事は上・下部工とも単に売上や利益という数字だけではなく、設計・施工の技術力維持のため一定量確保が重要だと考えている。

――大規模更新・修繕工事の受注で、存在感を発揮できる要因は。

大野 今までにない技術を要請されるような試行的な補修工事を、数多く受注できていた点が大きい。必要に応じて機を逃さず、更新・修繕の品質や工期を向上させる技術開発に取り組めた。今後もニーズの先を読み、開発していきたい。

――橋の魅力とは。

大野 PC橋は構造特性から部材断面を小さくでき、軽量化が図れ、そのフォルムが美しい。現場所長の頃は完成後の達成感を味わっていた。

(全文は「橋梁通信」2018年12月15日号でご覧ください)

PC橋トップランナー 「海外ODAも視野に」

ピーエス三菱 藤井敏道社長

藤井社長

――市場をどう見るか。

藤井社長 長期的には国内建設市場の縮小が避けられない。建設投資の中身も新設から維持補修へと質的な変化が進む。

当社は10年先を見据え、PC業界のトップランナーとして主軸事業の新設PC橋でトップシェアを確保し続けると同時に、海外ODA案件にも積極的に参画していく。

その上で、成長分野と位置づける大規模更新事業、メンテナンス、PC建築に注力し、事業規模を拡大していく方針だ。

売上高は18年3月期が1148億円だった。26年には市場が変容する中でも、1300億円+α(新規事業100億円)を目指している。

――橋の魅力とは。

藤井 素材メーカーが「あの橋に当社のセメントが使われている」と、どんなに主張してもピンとこない。

しかし、橋梁建設業者には、それができる。橋それぞれに特徴があって、出来形が素晴らしい。達成感が得られる仕事だ。

もっと積極的に外部に向けて発信すべきだ。外部が何を考えているか、敏感になるべきだろう。

(全文は「橋梁通信」2018年11月1日号でご覧ください)

我が子を1人、担い手に 「お母さん方に橋の魅力を」

富士ピー・エス 菅野昇孝社長

菅野社長

――市場をどう見るか。

菅野社長 私は全く悲観していない。どう考えても建設産業は永久になくならない。太古の時代から土木の必要性、重要性が厳然とある。橋などのインフラを整備しないと、人の生活が良くならない。造った橋は老朽化するし、手を加えていかなくてはならない。仕事量の波はあるが、その意味でも永続性のある仕事だと考えている。

――担い手確保に向けて、橋の魅力の伝え方は。

菅野 社会に出る間近の学生へのPRも大事だが、小さいお子さんを持つお母さん方に、どう魅力を伝えるかだと思う。これは10年後に効いてくるはずだ。

担い手確保は、実は簡単だ。自分が退く時に、自分の子供が1人でも建設産業に入職してくれれば、担い手は確保される。そのためには、家庭で建設業に従事する親が尊敬されなければならない。「お父さん(お母さん)格好良いな」と、我が子が思ってくれれば、それで十分ではないか。