主張(30)続・現場の記者は分かっている 足元を忘れたメディア⑤

メディアはインフラがあってこそ成り立つのだから、自らの足元を忘れず、丁寧な議論をしてほしいと、このシリーズは求めてきた。前回も触れたハコモノと土木インフラの違いについては、両者を一緒にして乱暴な文章を書くメディアと異なり、明確に分けて考える傾向が浸透してきた。

(中略)

この記事を評価するのは、ただ役所のデータを引用するのではなく、「管理する国や自治体に昨年末時点の対応状況を取材した」点だ。全国の取材網を駆使し、担当職員の声を集めたのだろう。役所は危険だと判断して橋を通行止めにしたのに、ロープを乗り越えて渡る住民が後を絶たないといった話を読むと、橋の役割を改めて痛感する。

公共事業を巡っては、メディアだけでなく、識者と呼ばれる人の論調にも問題がありそうだ。(このシリーズ終わり)

(全文は「橋梁通信」2019年6月1日号でご覧ください)