橋に咲く 宇徳 三牧由布子さん

1年間の航海実習 今の私に

宇徳のプラント事業の中でも、橋梁の架設・撤去工事では、重量物輸送の特殊車両「多軸台車」(スーパーキャリア)の活躍がおなじみ。その迫力ある現場写真を会社説明会で見て、心が動いた。「面白そう」。

山口県・周防大島にある大島商船高専で海事学と工学を学んだ。航海実習では、紅一点で1年間、洋上生活を耐え抜いた。

就職して、最初の配属先は技術部。工事計画を練り、着工後は現場に赴いた。「社会人になって、体力的・精神的に厳しい場面も幾つか」。支えてくれたのが、あの洋上生活だ。「実習を耐えた経験が自信になりました」。

6年前、首都高・板熊JCTの4車線化・橋脚取替工事。ジャッキを載せたトレーラーが料金所を通過する際の寸法など、多くの制限があった。そこで、縦長で走行し、現場でターンテーブル状に上の台車だけを回転させるジャッキ設備を構想した。

「ただ、1人で考えるのには限界がある」。だから、「煮詰まった時に相談できるよう、ふだんからコミュニケーションを大切に」。成功したのは「元請さん、当社の営業やオペレーターの協力が大きかった」。

これもやはり、洋上生活の賜物だ。「船という限られた空間では、仲間との関係が重要。コミュニケーションを重視する今につながっています」。

去年から現職。営業から現場まで一人でこなす。後輩技術者の育成、女性が働きやすい環境作りにも力を注ぐ。趣味はお酒とゴルフという山口県出身。

(東京支社 プラント営業部 プラント第二チーム)

※「橋梁通信」2019年6月1日号掲載