はしから はしまで ⑯ 横浜駅西口は「橋の街」 その1
JRや私鉄、脱線事故があった市営地下鉄が乗り入れる横浜駅の西口を出ると、路地は狭く、わい雑感もどこか漂う。「ヨコハマ」のイメージとは違うが、逆にそれが好きな人も多いようだし、店が多くて便利なので、人通りは絶えない。
人ごみを縫って歩くと、橋があちこちに架かっている。立ち止まって目に入るだけでも、3つ4つはすぐ数えられる。ちょっとした橋の街だ。駅と繁華街の間に川が幾つか、少し複雑な形で流れているからだろう。
そんな橋を眺めていたら、うち1つが川向いのビル2階につながっているのが見えた(写真左)。
あれっ? と思い、歩道から階段を登って橋を渡ると、ビルに吸い込まれたのである。
橋はビル2階のエントランスに直結していた。
中に入るとシアターや飲食店店名がずらり並んだ看板(写真右)があり、確かにビル専用の橋だ。
(中略)
しかし、この橋はだれが造ったのか? 管理は? 普通は自治体だろうが、民間のビルのために橋を架けてくれるものだろうか。
では、ビルの所有か。
(以下、略)
(全文は「橋梁通信」2019年6月15日号でご覧ください)