橋に咲く ダイニン 脇水由香理さん

全体がうまく流れるように

どの仕事にも「私の役割」があると思う。「1人では完結しませんから」。

自分の作業の後工程の人が動きやすいように心がける。客先確認用の図面は、要点が分かりやすく、回答しやすいように。社内用の図面は、理解しやすく、製作ミスにつながらないように。「『歯車』としての役割を理解し、全体がうまく流れるよう常に心がけて」。

木製コンクリート型枠製造のダイニンで、型枠の設計業務に携わって3年半。鋼橋ファブの前職で鋼桁の設計等をしており、16年のキャリアを持つ。結婚、2児の出産を経て、子供の就園、送迎などを考え、自宅に近い同社へ転職した。

「初仕事で設計から製作、出荷と流れが見えた時、木製型枠はこんなに大変なのかと」。

顧客が使う道具として、正確なものである上に、使いやすいものでなければ。そこが難しい。客先によって、使い方は様々だからだ。

射角がついた桁、つまり川を斜めに渡る形の橋桁では、設計も製作も頭を悩ませた。ここでも、「お客様が型枠を使う際、製作の手間がかからないよう、できる限り型枠側でカバーできる使いやすさを考えました」。

家庭では、広島県の福山大学で共に学んだ夫がサポート。仕事、家庭と、それぞれに大切な「私の役割」がある。

スキーついでに見に行った北陸新幹線の桁が「かっこよかった」と目を輝かす。香川県出身。

(設計部)

※「橋梁通信」2019年7月1日号掲載