主張(32)インフラが朽ち果てることがないように 土木学会「22世紀提言」②

土木学会の「提言『22世紀の国づくり』」に触れた感想を続ける。

東京・四谷の土木学会を訪れると、よく図書館を利用する。必要な調べ事の合間、書架から手にするのは、「明治以前日本土木史」(初版1936年、土木学会発行)。本文と索引で1759ページという分厚さで、ズシリと重い。

その重さは、日本人がはるか昔から、平たん部が少ないこの国土で営々と土木事業を積み上げてきた歴史の重さにつながる。古代ローマに引けを取らない土木民族だとの思いに駆られ、粛然とする。

(中略)

ところが最近、そうした民族性を疑わせる報道が続いている。

例えば

(中略)

インフラが朽ち果てていく姿を目の当たりにしているようだ。わが国の土木史上、これまでなかったことが起きているのではないか。

そんな局面で、「提言『22世紀の国づくり』」は出された。新たな「土木哲学」を育てないと、土木民族が築いた遺産をこの時代に失ってしまう。

(全文は「橋梁通信」2019年7月1日号でご覧ください)