ピーエス三菱 橋梁など老朽化で共同研究 インドネシア政府研究所と

ピーエス三菱(東京都中央区、藤井敏道社長)は、インドネシア公共事業・住宅省の道路技術研究所(IRE)と「橋梁及び土木構築物の共同研究に関する覚書」を締結した。

IREが日本企業と共同研究を行うのは初めて。

同国は日本と同様にインフラの老朽化に直面しており、10年後には橋梁の半数が供用から50年を迎える。

そこで、同社が開発したコンクリート構造物に対する新しい電気防食技術・Zn(ジンク)カートリッジ工法とそのモニタリング技術について、同国への適用性と有効性を共同研究で確認し、同国内での規準化を目指す。

共同研究の期間は4年。

覚書の調印式には、同社の森拓也副社長が出席(写真左、同社提供)。

「インドネシアではコンクリート構造物に対する電気防食は適用例がないとのことだが、今回の共同研究で幾つかの橋梁を対象に試験施工を行う。良い結果が得られれば、たくさんの橋梁に適用していきたい」と挨拶した。

Znカートリッジ工法 塩害などで発生したコンクリート内部の鋼材腐食を、鋼材と流電陽極材(防食亜鉛)の電位差により鋼材に電流を供給して緩和する電気化学的な補修方法。非硬化型のバックフィル、M6ボルト、電陽極材などで構成する。

内部挿入タイプでは、Znカートリッジをコア内部に設置した後、鋼材と接続することで、コンクリートの表面と奥(深さ方向への効果)に位置する鋼材の腐食が緩和される。

表面設置タイプでは、Znカートリッジを鋼材と接続することで、主としてコンクリート表面に位置する鋼材の腐食が緩和される。

いずれも、通電量の調整などは不要で、維持管理が簡単。施工と取り替えも容易にできる。