高性能コンクリ・サスティンクリート PC実橋に初適用 三井住友建設 

三井住友建設(東京都中央区、新井英雄社長)は、自社開発した高性能コンクリート「サスティンクリート」をPC実橋(AFRP中空プレテン単純合成桁)に初適用し、アラミドFRPロッドの緊張材と組み合わせた世界初の橋梁として栃木県のグループ会社工場内に架設する。

架設予定のPC橋梁(イメージ)

 

従来工法(左)と本工法の比較(イメージ)

サスティンクリートは、同社が昨年、持続可能性に貢献するものとして、東京大、東京理科大と共同開発したと発表した。

超低収縮、超低発熱、超低炭素、高流動、高強度―の特徴を持つ。

一般的なコンクリートに使われる材料で製造できるため、新たに特別な設備や材料は必要としない。

これを初適用する橋梁の特徴は、

①コンクリートのひび割れの原因となる乾燥・自己収縮がほぼゼロのうえ、PC鋼材の代わりに腐食しないアラミドFRPロッドと組み合わせることで、腐食劣化の可能性を排除した異次元の高耐久性

②セメントの不使用によりCO2排出量を大幅削減するとともに、材料の7割を産業副産物で構成することにより、環境負荷を低減

③圧縮強度が高く流動性に優れた鋼繊維入りの配合を新たに開発することで、せん断補強筋を不要にし、配筋・コンクリート充てん作業を省力化させて施工時の生産性を向上――の3点。

実橋に求められる性能は、千葉県流山市にある三井住友建設の技術研究所で実大桁を使った曲げ載荷試験を実施、確認した。

同社は実橋の架設後、桁のたわみやひずみを長期にわたって計測し、安全性と耐久性を検証することにしている。(上図は同社提供)

※「橋梁通信」2019年8月1日号掲載