解説 相次ぐ橋の撤去・廃止 将来の世代から何と言われるか 

橋やトンネルなど道路インフラの定期点検は、2012年の中央自動車道・笹子トンネル(山梨県)の天井版崩落事故を踏まえて始まった。インフラ老朽化の時代にきちんと点検して計画的なメンテナンスを、という発想は正しい。

それだけに、判定区分Ⅳとされた自治体管理の橋で21%もの「恒久的な措置」が撤去や廃止(予定を含む)とされたのは、いぶかしい印象だ。措置が「未定」も18%あり、いずれ撤去や廃止に至るのではと、危惧する。

それが定期点検の目的だったはずはない。

老朽化する橋はこれからも増える。修繕が追い付かない現状では、判定区分Ⅳも残念ながら増えるだろう。今の流れに歯止めをかけずに放置したら、どんな事態に陥るのか。

国土が利用しにくく災害も多いこの国で、インフラは営々と築かれてきた。現代の人々は、その恩恵にあずかっている。それをこの時代に捨てたら、将来の世代から何と言われるのだろう。

(以下、略)

(全文は「橋梁通信」2019年9月1日号でご覧ください)