「更新を追う」 仮橋なし 架け替えで7余年も通行止め 宮崎市「一定の不便受け入れ」

大量更新の時代に

市の中心部にあって渋滞も多い橋の架け替えで仮橋を造らない、旧橋の撤去から7年余も通行止め――そんな全国的にも珍しい取り組みを、宮崎市が進めている。

長い間の通行止めを経て、姿を現しつつある小戸之橋

2013年11月に着手した小戸之橋(おどのはし)架け替え事業。橋梁の老朽化・大量更新の時代には一定の不便を受け入れようと考え、公共事業の新しいスタイルは市民にも理解された。

21年3月の完成を目指し、新橋の上部工工事が今、佳境を迎えている。

(中略)

同市は架け替えに当たり、旧橋を撤去して同じ場所に新橋を架け、仮橋は設けないことにした。コスト縮減と環境負荷低減の効果が認められるだけでなく、用地面の制約がある中で従来の道路線形を確保できるメリットがあるためだった。

工事は長期にわたり、市民に大きな負担を強いる懸念があった。しかし、(以下、略)

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上部工の施工は、宮崎空港側の1工区(延長331・5m)が、ピーエス三菱・山崎・戸敷JVで今年1月に完工済。JR宮崎駅側の第2工区(延長174・5m)は、コーアツ・桜木・村田JVで大型トラベラーによる張り出しが6月に始まった。来春に橋の躯体工が概成し、工事用仮桟橋を解体後、橋面工などに移行する。

設計は新構造技術・国土開発コンサルタントJV。修正設計は国土開発コンサルタント。

全体事業費99億円(国交付金含む)のうち、事業費ベース76%が進捗(19年3月末時)

▼下部工=橋台2基は国土交通省九州地方整備局に委託し、A1が龍南建設、A2が坂下組。P1橋脚が大和開発・矢野興業・岩永建設JV、P2橋脚が大淀・森都・中馬JV、P3橋脚が第一・南州JV、P4橋脚が志多・森都JV、P5・P6橋脚が大淀・森都・伸洋JV。

▼旧橋撤去工事=1工区が龍南・岡崎JV、2工区が坂下組、3工区がダイニチ・鈴木JV、4工区が川上・サトウJV、5工区が坂下・川上JV、6工区が田村・新和JV。

▼新しい小戸之橋=幅員16~19m、橋台2基(逆T式橋台、杭基礎)、P1・P5橋脚(壁式橋脚、杭基礎)、P2~4・P6橋脚(壁式橋脚、直接基礎)。B活荷重。計画交通量=9100台/日。

(全文は「橋梁通信」2019年7月1日号でご覧ください)