止水・耐久性が50年超 クリテック工業のハイブリッドジョイント NEXCO性能証明に合格

橋梁用伸縮装置の設計・製造・施工をしているクリテック工業(東京都港区、若林勇二社長)は、ハイブリッドジョイント「3Lタイプ」の新型製品で50年以上の止水・耐久性を実現した。NEXCOの性能証明にこのほど合格し、上信越自動車道などで採用が決まっている。

同社が展開するハイブリッドジョイント・シリーズ製品は、18年度に高速道路会社や直轄、自治体の道路橋で延長2639m分が採用され、累計実績が4万7949m分に上っている。

同社は3Lタイプの新型で止水性を高めるため、3年かけて開発を進めてきた。伸縮装置として業界で初めて、止水ゴム樋にファスナータイプを導入。日本建設機械施工協会・施工技術総合研究所(静岡県富士市 略称・施工総研)の止水実験で、50年以上の止水性を確認した。

また、荷重支持部と床版アンカープレートを厚さ32㎜の鋼板1枚で製作したことで、施工総研の定点載荷試験でやはり50年以上の耐久性を実証した。

さらに、伸縮装置の最下部に位置する鋼製の底板を歯型にしたことで、東北地区など寒冷地での圧雪対応として、雪の侵入そのものを防ぐ機構に変更した。

若林社長は「橋梁の劣化に起因する伸縮装置からの漏水を、機械的にいかに止めるかをテーマに取り組んできた。高速道路会社以外にも、ニーズの高まりを感じている。あらゆる道路管理者に積極的に展開していきたい」と話している。

▼3Lタイプ新型 伸縮量200~600㎜。最大遊間1230㎜まで対応可能。規格のフィンガージョイントと比較して30%以上の軽量化を実現し、小型ラフタークレーンでの搬出入が可能。

※「橋梁通信」2019年9月1日号掲載