主張(36)災害対策 ソフトはハードと一体で 土木学会「22世紀提言」⑥ 

災害対策はことさら論じるまでもなく、「ハード・ソフト一体」(平成29年度防災白書)のはずだが、昨今はソフト重視が過ぎるのではないか。

財務省はホームページで、事前防災・減災対策について、「全てをハード対策により対応することは、(中略)現実的とは言えない」「ハード対策の限界も念頭に置いた上で」などと述べている。

昨年10月の財政審に絡み、「ハードだけで減災できるわけではない」との幹部発言もあったという(10月16日毎日新聞)。

財政支出を抑えたい気持ちは分かるが、これは反対意見を極端な見解に見せつける詭弁の一種だ。ハード整備だけで全て解決する、ソフト無用といった乱暴な意見は寡聞にして知らない。

(中略)

気候変動とそれに伴う異常気象に対し、「ハード・ソフト一体」という当然の観点すら確立されていない。「提言」を育て、国土と国民を守る哲学にしていきたい。  (終)

(全文は「橋梁通信」2019年9月1日号でご覧ください)