更新を追う 鋼トラスで長い跨線部飛ばす 山口県周南市 古川跨線橋

たくさんの線路と住宅密集地を渡る古川跨線橋

山口県・周南市の古川跨線橋(橋長177m)は、JR山陽本線の貨物線14本、旅客線2本の計16本もの線路をまたぐ。

再劣化した橋脚

暮らしと経済の大動脈だが、架設からら55年を経て老朽化し、耐震性も不足しているため、管理者の同市は今年度末、架け替え工事に着手する。

撤去と架設に各5年で計10年、総事業費約60億円という大規模更新。

仮橋は設けない。また、跨線部に橋脚を造らず、鋼トラスで飛ばす。

腐食した鋼部材

同橋は山陽本線北側の市街地と南側の工業地帯を結び、朝夕は通勤車両で混雑する。

両側に歩道があり、通学路としても利用されている。

2010年に鉄道敷への床版コンクリート片はく落が発生。

補修工事を行う中で、鋼桁の腐食、上下部工コンクリートの浮き・はく離など、経年劣化の進行が見つかった。

また、13年には耐震性の不足が確認された。

ただ、鉄道敷やその近接部には多数の橋脚がある。耐震補強工事は鉄道に及ぼす影響が極めて大きいため、市は更新の方針を決めた。原橋の撤去費約16億円、新橋の架設費約44億円を見込む。

(中略)

注 ふるかわこせんきょう。市道環状線に位置する。幅員12・5m(2車線+歩道1・5m×2)の鋼単純合成鈑桁橋+PCプレテン単純T桁橋。下部工は、逆T式橋台、ラーメン式橋脚。日交通量約6000台(橋梁断面、14年2月調査)。

(全文は「橋梁通信」2019年9月15日号でご覧ください)