日本橋梁建設協会 PR動画を制作 ネットで流す

日本橋梁建設協会(満岡次郎会長)の保全委員会と広報委員会は、橋梁保全工事への理解を深めてもらおうと、学生や一般向けにPR動画を制作した。フェイスブックとユーチューブ(写真)で公開している。

動画は、技術者の情熱や想いを描いた「プライド」、東京・隅田川の吾妻橋の歴史をたどる「温故知新」、現場での奮闘が力強い「汚れる英雄」、疲労亀裂との格闘を追う「高度技術」、命の道を止めないという「社会貢献」―の5編から成り、各1分ほど。

メンテナンスの時代とされ、保全の役割は大きい。住民の命を守り、橋梁文化を後世に残す意義もあるが、同協会の会員31社のうち、保全事業をしているのは半分にも満たない。人財の有効配置が最大の課題だ。しかも40歳以上が所属技術者の7割。保全は多くの制約下で1現場ずつ異なる工事を行うため、豊富な経験と高い技術力が求められるだけに、若手への継承が懸念される。

両委員会は保全事業の大切さをアピールする方法を、土木の広報活動をしている「ツタワルドボク」の片山英資代表理事・会長に相談。動画を制作することにし、保全工事が行われている大阪・淀川大橋などで、制作会社による撮影を行った。

本間さん

白石さん

保全委員会の本間順幹事長(駒井ハルテック)は「会員各社のリクルートのためにも、積極的に情報発信をして、業界の良さを知ってほしい。保全は1工事ずつ状況や施工法が違うので、営業・設計・工場・現場が何度も打ち合わせ、一歩ずつ進める。技術者がワクワクする楽しさ、プライドをもって働いていることがうまく伝わるといい」と話す。

広報委員会の白石薫幹事長(IHIインフラシステム)は「動画は多くの学生に見てもらうため、ネットのほか、様々なイベントでも流す予定。会員各社にも自由に使ってもらえるようにしている」という。そして、保全の意義について、「例えば隅田川に架かる歴史的な橋梁の修繕は、『名古屋城や大阪城を直した』のと意義が変わらない。若い人に匠の世界を動画で感じてもらえれば」と語った。