橋に咲く 竹中土木 小根國(こねくに)裕美さん 四国横断自動車道の現場で

一緒に働きたいと思わせる魅力

「あなたと一緒に働けて良かった」。以前の現場で、協力会社の人がそう言ってくれた。

何事にも一生懸命に取り組んだのを、ちゃんと見ていてくれたのか。

「この仕事に入ってよかった」と喜ぶ。

昨年4月、NEXCO徳島工事事務所が進める四国横断自動車道の旭野工事に配属された。

今は軟弱地盤の改良工事を担当する。

早出の時は朝7時に仕事を始める。

現場の見回り、写真撮影、測量、計測器の数値確認┅┅。

作業のあれこれを発注者に報告する書類作りにも追われる。

この現場では、パート事務員を除いて紅一点だが、「女性だから不利だと感じたことはありません」ときっぱり。

でも、同期の女性技術者と交わす電話やラインは、やっぱりホッとできるひとときだ。

生まれ育った愛媛県で小学4年の時、台風の直撃を受けた。

川が氾濫し、休校。「なぜ、こんな被害が出たのだろう」。

そんな疑問から土木に興味を持ち、愛媛大学で土木工学を学んだ。

就職活動の時、大学の先輩の同社課長職から、こう聞いた。

「出産後、子育てしながら仕事を続けている」。

それが決め手となり、3年前に入社。

上司は「現場を和ませてくれる。責任感も強く、自力でやろうという意識があり、育て甲斐がある」と、評価が高い。

当面の目標は一級土木施工管理技士の資格取得だ。

「河川工事にも携わりたい。子供の頃からの夢ですから」と、故郷に思いをはせた。

(四国横断自動車道 旭野工事 工事担当)

※「橋梁通信」2019年10月1日号掲載