鋼桁に恒久足場 橋脚にAℓ-Mg溶射 首都高速「東品川・鮫洲」現場を公開

長期の耐久性 維持管理性を確保

大井JCTランプ上から東品川工区をのぞむ

(左から)う回路、大井JCTランプ、更新Ⅰ期線

首都高速道路会社(東京都千代田区、宮田年耕社長)は、大井JCTの通行止め解除を前に、高速1号羽田線「東品川桟橋・鮫洲埋立部更新工事」の現場を報道陣に公開した。

同社は更新にあたり、(1)長期にわたる耐久性・維持管理性の確保

(2)工事による日交通量7万台の供用交通への影響低減

(3)早期の更新完了(工程短縮)――などに配慮した。

(1)に関して、東品川桟橋(1・3km)では、

架設中の恒久足場

恒久足場の中

①鋼桁に対して常設の維持管理用足場(恒久足場、注1)を設置、外部からの劣化因子を遮断し、迅速な接近を確保

②鋼製橋脚の重防食対策としてAl―Mg溶射(注2)・ステンレス被膜――などを実施。

同じく鮫洲埋立部(0・6km)では、

①現地盤を地盤改良して強化

②維持管理空間となる中空構造のコンクリートボックスの適用

③コンクリートボックスの鉄筋に樹脂被膜材を適用

――などを採用した。

(中略)

同社東京西局プロジェクト本部・品川工事事務所の加藤豊明所長は、「現在まで2次製品を多用し、効率よく作業を進められた。現場打ちの場合、狭あいな施工ヤードのどこにミキサー車を配置するかなど、段取りに要する時間だけで相当な労力を要しただろう」と評価した。

同局土木保全部の清野勝部長は「首都高速上は自分たちのペースで仕事ができるが、異なる道路管理者との交差道路は協議・調整が欠かせない。恒久足場があれば、自由に点検に入れ、補修工事もできる。安心感が全く違う」と話した。

注1 日鉄エンジニアリング(東京都品川区、藤原真一社長)製「NSカバープレート」。

注2 溶射部の封孔処理は、日本ペイント(東京都品川区、喜田益夫社長)製「ハイポンAZシーラー」(合成樹脂エナメル系)を使用した。首都高速の一般的な外面塗装の仕様は、AF―C塗装系(鋼道路橋防食便覧C-5塗装系相当)だが、今回の工事は海上という厳しい腐食環境を考慮し、金属溶射の上に、一般的な外面塗装に下塗と中・上塗を1層ずつ追加している。

(全文は「橋梁通信」2019年10月15日号でご覧ください)