鋼床版や高欄の損傷を確認 南本牧はま道路 検討委を設置 関東地整

国土交通省関東地方整備局は、台風15号の影響で船舶が衝突・損壊した横浜港・南本牧はま道路の早期復旧に向け、技術検討委員会を設置、詳細な調査を進めている。

この道路は、横浜市の南本牧ふ頭()と首都高速道路や本牧ふ頭とを結ぶ延長約2・5㎞。日交通量は5900台に上っていた(18年4月)。

被災したのは、南本牧運河に架かる鋼床版箱桁橋+PC桟橋の長さ約610m区間。

写真は2枚とも、被災現場を目視する職員ら(関東地方整備局港湾空港部提供)

同局港湾空港部は、鋼床版箱桁橋では①鋼床版のめくり上がり②高欄の損壊③照明柱の傾斜――などを確認し、下部工と落橋防止装置の被災状況について調査を継続している。

PC桟橋では①上部工の損壊②高欄の損壊――などを確認し、下部工の被災状況を調査中だ。

同部は「横浜港南本牧はま道路復旧工法技術検討委員会」(委員長=清宮理・早稲田大学名誉教授)を設置。9月24日に第1回目委員会を開き、被災現場の視察と復旧工法の検討などを行った。

この日の委員会では、

1、鋼床版箱桁橋は、今後の調査結果によっては、損傷の影響が見受けられない箱桁部分をそのまま活用できる可能性もあり、ブラケット部など損傷部位だけの部分取り替えを行う方向で検討

2、PC桟橋は、2径間分の桁が脱落するなど大きく損傷を受けた。桁全体の健全性が確保できていない可能性もあり、桁全体または部分的な取り換えを検討

3、鋼床版箱桁橋とPC桟橋の損傷の復旧法は、設計上考慮されていない外力が作用したことを踏まえ、早急に損傷の影響範囲と健全性などを詳細調査し、最終的な工法を決定

――などを踏まえ、早期復旧を最優先してその方法を検討するとした。

委員会は、復旧事業が完了するまで計3回程度開く予定。

 

 2001年春に供用。岸壁水深16m、22列対応のコンテナクレーンを6基設置、岸壁総延長700m、2バース連続使用が可能など、世界最大級のコンテナ船を円滑に受け入れられる最新鋭のコンテナターミナル。横浜市内の公共工事で発生する公共建設発生土と廃棄物の長期的な受入場所としても利用される。14年に供用したMC-3は、日本最大となる岸壁水深18m、同延長400mを誇る。間もなく供用予定のMC-4ターミナル整備で、貨物取扱量の増加や船舶の大型化への対応が期待されている。