2巡目点検 ① ジビル調査設計「視る・診る」各地でデモ 

直轄点検 新技術を積極採用

道路橋73万橋の2巡目点検が動き出した。近接目視を支援・代替するロボット技術に道が開かれてから、初の定期点検。橋梁通信社は、道路管理者、設計コンサル、ロボット技術の開発者に最新動向を取材した。

国土交通省は今年3月、道路橋定期点検要領を改訂し、「近接目視を基本」としたうえで、それに「加えた打音、触診、その他の非破壊検査等による状態の把握」を明記。新技術の導入を進めるため、12のロボット技術を「点検支援技術 性能カタログ(案)」(注)にまとめた。

橋梁通信の取材では、自治体の管理者、点検を受託する地方の設計コンサルの多くは、ロボット技術の活用に高い関心を示している。しかし、技術の詳細な把握には至ってなく、千葉・君津市など一部を除き、情報収集の域を出ていない。

「カタログ掲載技術は、管理橋にはスペックが高すぎる」(西日本の管理者)との声も聞かれる。

一方、直轄橋梁の点検では、カタログに掲載された新技術が全国で積極的に採用されている。

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「視る・診る」の先端のクラックゲージを床版下面に当てる

ジビル調査設計(福井市、毛利茂則社長)の橋梁点検支援ロボット「視る・診る」は、カタログの「画像計測」と「非破壊検査」の両方に掲載された。

これまで、近畿・中部・北陸・九州など8カ所で講習会・デモを実施。今後もデモの依頼が後をたたない。

今年度はすでに40橋(元請案件含む)の点検業務で採用された。

毛利社長は「反響が大きい。点検支援ロボットの成果が見えてくると、自治体でも導入が図られるのでは」と話している。

注 NETIS(新技術活用システム)などに公募、仕様確認が行われた中から選定。画像計測は三信建材工業などの「非GPS環境対応型ドローン」、三井住友建設などの橋梁点検ロボットカメラ、「視る・診る」など7技術、非破壊検査で「視る・診る」、西日本高速道路エンジニアリング四国の赤外線調査トータルサポート「Jシステム」など5技術が紹介されている。

※「橋梁通信」2019年10月11号掲載