Inside サビバリヤー 防食の新しいうねり ①

エコクリーン(三重県松阪市、細渕利明社長)と「エポガードシステム協議会」(略称・EGS協議会、会長=山本崇史・大進産業社長)は、「エポガードシステム」の進化版である黒さび転換技術の新製品「サビバリヤー」(NETIS登録CB-080011-VR)の普及・販促について、数年前から検討を重ね、この秋から本格化させることを決めた。

橋梁通信社は、橋梁防食の新しいうねりの誕生に密着した。

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「なぜ、成功している工法をフェードアウトさせるのか」

細渕社長

エコクリーンの細渕社長(60)がサビバリヤーの旗を振ろうとした時、販売代理店の集まりであるEGS協議会ばかりか、社内からも根強い反対があった。黒さび転換技術の代名詞として認知された「エポガードシステム工法」(CB-170003-A)を広めてきたからだ。

同工法の採用実績は、日本全国の橋梁工事を中心に約10年間で、1600件に及ぶ(今年9月現在)。実績増に比例して、類似工法も多数生まれ、市場に出回った。しかし、本家をしのぐほどのライバルは、これまで登場していない。

多数の実績を得て、立派に1人立ちした工法を脇に置き、新工法に力を注ぐのは、なぜか――。

細渕社長は考えていた。「不具合の発生率は0・05%と確かに低い。しかし、工法に関する間違えた概念も定着している。持続可能な工法となるには、ここで、正しい認識をユーザーと共有していくしかない」――と。

新開発したサビバリヤーは、これまでと同様に、素地調整後の技術だ。素地調整程度3種以上を必須としている。

従来工法と異なるのは、脱脂洗浄後、下地処理工程を不要にとして手間を1つ省き、サビバリヤー下塗り剤の塗布に移行できる点だ。そのうえ、素地と下塗りの密着性は、逆に向上するという。  (続く)

※「橋梁通信」2019年10月15日号掲載