CBCテレビ放映 牛若 ② 玉野総合コンサルタント 天野貴敏さん

この橋に、もっと長生きしてほしい

4段ブームが、桁下へゆっくり伸びて行く。

点検作業に当たる天野さん

イタリア・バーリン社の大型橋梁点検車AB1500F。名古屋市港区の河口に架かる橋で今年1月に行われた点検だ。

先端のバケットに乗り込んだ数人の男たち。その1人が、玉野総合コンサルタント(名古屋市東区、牧村直樹社長)構造メンテナンス課の天野貴敏さん(30)だった。

バケットは、桁下の奥深くまで進む。添接部のボルトに緩みはないか。溶接部に亀裂がないか。RC橋脚にも近づき、ハンマーで打音点検。調査は隅々まで行われた。

桁上から橋脚に接近

橋上に戻った天野さん。取材のカメラを向けられると、「点検というより、健康診断をしていると思っている。この橋は私より年上で先輩。もっと長生きしてほしい」と語った。

同社は、測量会社としてスタートした。社訓に「権威ある成果 品位ある行動」。今年秋、創業70年の節目を迎える。現在は、橋梁・道路、河川、港湾、上下水道などの調査・計画・設計・施工管理・維持管理を幅広く行っている。

天野さんは、入社8年目。今年度は、同橋を含む点検と補修設計各4件の業務を担当した。

「補修の優先順位の提案などで、管理者が適切な維持管理が行えるようサポートできれば」という。

守るだけでなく、いつの日か、世界一強靭な橋を設計することが目標だ。

 

CBCテレビ(名古屋) で4月1日から、「牛若―鉄人たちの橋の再生物語」と題した番組が放送される。老朽化が進む橋の再生に取り組む中部地方の若手を、京都・五條大橋で舞うように弁慶をかわした牛若丸に例え、その姿を追う2分間のミニ枠企画。毎週木曜午後11時56分から。

(「橋梁通信」2021年3月15日号掲載)