2019年5月5日 / 最終更新日 : 2019年5月6日 橋梁通信 伊藤學回顧録 米寿記念 伊藤學回顧録㉗最終回 「元気を出して 技術の継承を」 「伊藤學賞」日本の鋼橋を引っ張った方に ――伊藤先生にちなんだ表彰制度に日本橋梁建設協会(橋建協)の「伊藤學賞」があります。 伊藤 橋建協で伊藤學賞の話が最初に出た時、お断りしました。 だって、土木学会の田中賞も吉田賞も […]
2019年1月5日 / 最終更新日 : 2019年1月5日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑬ 華やかな国際活動 端緒は助教授時代に 2回にわたってお届けした特別編「吊橋と斜張橋の教室」では、葛飾北斎からトルコ・第3ボスポラス橋まで、幅広い内容の講義を満喫することができた。回顧録は再び、伊藤學先生の歩みを追う。東京大学工学部の講師、助教授と階段を上り、 […]
2018年9月16日 / 最終更新日 : 2018年9月16日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑫ 落とし穴は? 見落としは? 斜張橋ブームの中でも 特別編「吊橋と斜張橋の教室」の続編。斜張橋が人気を集める中でも、伊藤學先生はタコマ橋の落橋事故を念頭に、冷静、慎重な姿勢を貫いた。 平井敦先生 「斜張橋は嫌いだ」 ――斜張橋の利点に関するお話を聞いていると、世の中すべて […]
2018年9月1日 / 最終更新日 : 2018年9月16日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑪ 斜張橋 かつて中断 桁とケーブル 接続難しく 「斜張橋と吊橋はどう違うのか」。ある時のインタビューで、ふと口をついた素人臭い質問にも、伊藤學先生は懇切に説明してくれた。話は吊橋と斜張橋の形式、歴史など、幅広い分野に及んだ。伊藤先生から直接、基礎的な薫陶を受けるのだか […]
2018年8月15日 / 最終更新日 : 2018年9月16日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑩ 瀬戸内圏との不思議な「縁」 若いころから 伊藤 學先生は「私の人生を漢字1字で表すなら『運』あるいは『縁』と話された(回顧録④)が、とりわけ本四架橋との縁は本格的に仕事にタッチする前から深かったと、インタビューの折々に感じる。また若い頃の研究の思い出話には、伊藤 […]
2018年8月1日 / 最終更新日 : 2018年9月16日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑨ 吊橋に鉄道走らせる 「大丈夫」 瀬戸大橋の上を列車が走る。今日では当たり前のような風景だが、実現するまでには基礎研究と部材開発の積み重ねがあった。揺れやすく、たわみやすい吊橋を列車が通れるのか。若き日の伊藤先生は、学舎の屋上に作った小屋で研究と実験に取 […]
2018年7月7日 / 最終更新日 : 2018年7月8日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑧ 歴史的な長大橋 なお健在 感激に浸った (前略) ニューヨークの橋 環境にマッチ そして風格 ――橋は、マキナック橋以外もご覧になったのですか。 伊藤 ニューヨークでマンハッタン一周の観光船に乗って、イースト川、ハドソン川に架かる橋をたくさん見てきました。ブル […]
2018年7月5日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑦ 初めて歩いたキャットウオーク マキナック橋の工事現場 留学時の勉強 橋梁ではなかった (前略) ――伊藤先生は博士課程の途中でアメリカに留学しました。 伊藤 東大土木でコンクリートが専門の国分正胤教授が1955年(昭和30年)、アメリカに出張してイリノイ大学のドラン教授にお […]
2018年7月3日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑥ カルチャーショック 戦後11年の米国留学で 平井敦先生 風洞 そして設計組織の揺籃期 ――東大大学院時代の恩師で、伊藤先生を橋梁の世界に招いてくれた平井敦先生は、先見の明があった方と伺いました。 伊藤 東大に橋梁の風洞実験室を作ったのも、平井先生でした。先にお話し […]
2018年7月1日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録⑤ 足音が近づいた 長大橋時代 西海橋の建設現場を目の前で (前略) ――伊藤先生が大学院に進んだ1953年(昭和28年)ごろ、橋の世界はどんな様子だったでしょうか。 伊藤 それまで日本でははまだ、著名な橋と言えば隅田川に架かる橋くらいで、話題になる […]
2018年6月30日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録④ 恩師が導いてくれた 橋梁の世界 学部時代 専攻は橋梁ではなかった ――伊藤先生は1949年(昭和24年)、東京大学に入学しました。 伊藤 新制大学の一期生です。総長は南原繁先生、学生が入学して最初に入る教養学部の学部長は矢内原忠雄先生と、そうそうたる先 […]
2018年6月20日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録③ 戦争、そして学制改革 変転の時代に小中高と 田中豊先生の思い出 ――田中豊先生とのご縁は、他にもあるそうですね。 伊藤 世界地震工学会議が1960年(昭和35年)に日本で開かれた時、田中先生は地震の専門家ではありませんが、土木の大家ですから基調講演をご依頼したので […]
2018年5月3日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録② 田中豊博士との深い縁 父子2代にわたり 田中豊博士との深い縁 父子2代にわたり 伊藤 父は東大土木の先輩でした。内務省(のち建設省)で河川行政にあたっていた技術者で、特にダムに関心が深く、「堰堤(えんてい)工学」という専門書も出しています。 (中略) ――お父 […]
2018年4月22日 / 最終更新日 : 2018年7月7日 橋梁通信 伊藤學回顧録 伊藤學回顧録① 橋梁界をリードした歩み語る 「斜張橋」名付け親 東京大学名誉教授の伊藤學先生は、今年12月で満88歳を迎える。その記念として、橋梁の世界をリードしてきた歩みを振り返ってもらった。幼少期、土木技術者として旧建設省や電源開発などで活躍した父・令二さんのこと、米イリノイ大学 […]