2019年11月4日 / 最終更新日時 : 2019年11月4日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(40) 天の川 紅葉を橋に わたせばや たなばたつめの 秋をしもまつ 詠み人知らず 天の川に紅葉の橋が架かるのだから、これこそ長大橋。もう一度頻繁に聞きたい「海峡プロジェクト」でさえ、スケールが小さい。そして、美し […]
2019年11月4日 / 最終更新日時 : 2019年11月4日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁(41)首里城の後ろにひっそり 天女橋と放生橋 観光客らでにぎわう首里城の後ろに、2つの橋はひっそりたたずんでいた。 小欄はしばらく、人が橋を飾る理由を考えてきたが、今回はお休みする。 首里城が炎上する映像に、その2つの橋を思い出したからだ。 天女橋と放生橋(ほうじょ […]
2019年11月1日 / 最終更新日時 : 2019年11月1日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(39) 和の奏 かがり火ともにてらしだす 錦帯橋は ゆめのかけはし 塚本奏未 作者の名前は「かなみ」さんと読むのだろうか。川面のかがり火にゆらめく名橋は、和を奏でているのだと歌った。 炎が共に照らし出すのは、 (中 […]
2019年10月11日 / 最終更新日時 : 2019年11月5日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁(40)徳利橋と紅林章央さん 「徳利」と聞くと落ち着かない人は、世に絶えないようで。 前号の最後に、橋は「記憶に残る社会インフラ」、徳利で飾られた橋も記憶に残りそうだと書いたら、どんな橋だと質問を受けた。写真を8面でご覧ください。 さて、焼き物の里・ […]
2019年10月10日 / 最終更新日時 : 2019年10月10日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(38) 澄み渡る 心も清し 白妙(しろたえ)の 浜名の橋の 秋の夜の月 藤原公俊 橋から見る月は、絶景だったのだろう。 白妙と言うのだから、すべてが澄み切って、白い。 私の心も清くて白いと歌った公俊は、 (中略) […]
2019年10月10日 / 最終更新日時 : 2019年10月10日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(37) 鳥渡る 橋の名前を 確かめつ 大塚迷路 秋に増える渡り鳥。 橋の名前を確かめながら飛ぶとは、しゃれた鳥だと感心して出典をみると、「吟行ナビえひめ」という俳句の投稿サイトだった。 選者はTVでおなじみの夏井いつきさん。 と […]
2019年10月10日 / 最終更新日時 : 2019年10月10日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁 (39)岐阜県土岐市の橋 焼き物で飾られて 「よるだてつや」さんは、いつ寝ているのか。前号の最後「思い出したブログ」の作者だ。 三重県在住の男性で、折々のグルメやドライブをつづっている。 中に、ちょっと変わったタイトルがあった。 「こうゆう橋の飾りはなんていうので […]
2019年10月10日 / 最終更新日時 : 2019年10月10日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁(38)人はなぜ、橋を飾るのだろう 「記憶に残る社会インフラ」 人はなぜ、橋という土木構造物に「飾り」を付けるのだろう。大阪・堂島大橋の橋飾塔の「丸い跡」。かつてそこにあった青銅の飾りを復元するエム・エムブリッジの取り組みを前号の 小欄で紹介したら、畏兄から感想メールが届いた。この件 […]
2019年9月8日 / 最終更新日時 : 2019年9月8日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(36) 橋多き 深川に来て 月の雨 永井龍男 下町・深川辺りは川や運河が流れ、橋も多い。 「来て」と言うのだから、何かの目的があった。 その行き帰り、水面にきらめく名月を橋の上から見たかったのかも知れない。 でも […]
2019年9月8日 / 最終更新日時 : 2019年9月8日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁(37)恐竜の顔と、橋の顔と 恐竜にお会いしたことはないが、化石から復元された顔に違和感を覚えないのは科学の力か。では、消えた橋の顔は、どうしたら復元できるだろう。大阪市が進めている堂島大橋の改修工事で、4本ある橋飾塔の「丸い跡」が、関係者を悩ませて […]
2019年8月24日 / 最終更新日時 : 2019年8月24日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(35) 秋の日の 瀬多の橋ゆく 日傘かな 鈴木三重吉 秋の日に夏の季語の日傘? とつい書きたくなるが、三重吉という児童文学の父の前で、そんな野暮はやめよう。 むしろ、月ごとに定めた季語の方が野暮なのだ。 だって季節 […]
2019年8月15日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(34) 木の橋の 月に明るき 盆休み 鷹羽狩行 名月を詠むなら中秋。作者はなぜ、お盆を選んだのだろう。 「休み」がキーワードだと思いたい。 帰省か休暇か。 いずれにせよ、酒が体にしみた夜の方がいい。 外に出たら、月 […]
2019年8月15日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 一輪挿し (橋の詩心 季節の花添え) 一輪挿し(33) 涼しさに 四つ橋をよつ 渡りけり 小西来山 4つある橋を4つ渡った。ただそれだけを詠んだのに、何とも言えない趣を醸し出すのは、なぜだろう。 2つの堀が交差する場所に、4つの橋が架かっていた大阪の「四つ橋」。 […]
2019年8月15日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁(36)この橋 時にはオオカミも 道路に雑草が生い茂る沖縄の苦労は大変だ。県民からの苦情に、県は「限られた予算の中で、(除草に)順次、対応」などと答えている。一般的な「植樹帯」から、緑の面積が少ない「植樹桝」に換えたりもしているという。道路と植物は大きな […]
2019年8月15日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 横丁(1面コラム) 横丁(35)橋の上にガジュマルの木が 中国で昔、白いブタが珍しいと朝廷に献上したら、そう思っていたのは自分だけで、恥をかいた故事がある。それに似たようなことかも知れないが、横丁子には珍しい新聞コラムを読んだ。橋に雑草ならぬ雑木が生えているという。 (中略) […]