2019年11月4日 / 最終更新日時 : 2019年11月4日 橋梁通信 主張 主張(41) ハード整備軽視は「逃げ惑え」と言うに等しい 台風19号 メディアの論調を検証する 災害対策で「ハード面の整備だけでは」と書くことの意味を考えている。 「だけでは」は普通、その前にハード整備の必要性を説き、それだけでは限界があるのでソフト対策も、というのが文章の自然な流れだろう。 (中略) 10月26日 […]
2019年11月1日 / 最終更新日時 : 2019年11月4日 橋梁通信 主張 主張(40)「ハード面の整備だけでは」の意味 台風19号 メディアの論調を検証する ① インフラ投資を怠った末の悲劇を描いた「荒廃するアメリカ」(1983年刊)は、わが国が「荒廃する日本」にならないよう読み解きたい本で、シリーズを休みたくないが、これほどの大災害には触れざるを得ない。東日本を襲った台風19号 […]
2019年10月11日 / 最終更新日時 : 2019年10月11日 橋梁通信 主張 主張(39)「既視感」たっぷりの記述が続く 「荒廃するアメリカ」を読む② 「既視感」は時系列的に言えば、新しいものに触れて、「以前にも」という感覚だろう。今回は道路メンテナンス年報を見た後に「荒廃するアメリカ」を読んだので、順が逆になった。古典を読んで今の問題を考えるのと似ている。 この本はア […]
2019年10月11日 / 最終更新日時 : 2019年10月11日 橋梁通信 主張 主張(38)「優先整備」漏れた区間も忘れないで 高速・暫定2車線区間の4車線化 国土交通省が、暫定2車線の高速道路のうち優先的に4車線化する区間を決めた。 「暫定2車線」とは言葉のあやで、実態は不便で危険極まりない「片側1車線」である。そんな高速道路があるのは、「国際的に見ても日本ぐらい」(7月10 […]
2019年9月8日 / 最終更新日時 : 2019年9月13日 橋梁通信 主張 主張(37) 36年前の本に「既視感」とは 「荒廃するアメリカ」を読む① 「荒廃するアメリカ」という本の「はしがき」は、「アメリカにおける公共施設は、維持・管理をないがしろにされたまま、日々脆弱化の度合いを強めている」と始まる。 36年前の出版だが、インフラの老朽化とそれに伴う問題点を鋭く指摘 […]
2019年8月24日 / 最終更新日時 : 2019年8月24日 橋梁通信 主張 主張(36)災害対策 ソフトはハードと一体で 土木学会「22世紀提言」⑥ 災害対策はことさら論じるまでもなく、「ハード・ソフト一体」(平成29年度防災白書)のはずだが、昨今はソフト重視が過ぎるのではないか。 財務省はホームページで、事前防災・減災対策について、「全てをハード対策により対応するこ […]
2019年8月15日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 主張 主張(35)22世紀の国づくり 問われる今 土木学会「22世紀提言」⑤ (前略) 「22世紀の国づくり」とは、すなわち「現在の国づくり」なのである。今できなくて、22世紀に突然、素晴らしい国づくりができるはずもない。22世紀は先だと思っていると、6月15日号の小欄で指摘したように、「議論に時 […]
2019年8月15日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 主張 主張(34)国家の力は地方に存する 土木学会「22世紀提言」④ 政治評論家の森田実さんは講演や寄稿で国家、社会を論じる時、徳富蘆花の言葉をよく引用する。「国家の実力は地方に存する」と。 地方を見れば国家の力が分かるという趣旨は分かりやすい。ただ、蘆花はざっと百年前の小説家だし、最近そ […]
2019年7月8日 / 最終更新日時 : 2019年7月8日 橋梁通信 主張 主張(33) 架け替えラッシュを地方の隅々まで 土木学会「22世紀提言」③ 土木学会の「提言『22世紀の国づくり』」に触れた感想を続ける。土木工事の積み重ねで国土を営々と築いてきたこの国で、これまでなかったことが起きていると思させる報道が相次いでいると、前回書いた。その2例目だ。 (中略) 問題 […]
2019年7月8日 / 最終更新日時 : 2019年8月15日 橋梁通信 主張 主張(32)インフラが朽ち果てることがないように 土木学会「22世紀提言」② 土木学会の「提言『22世紀の国づくり』」に触れた感想を続ける。 東京・四谷の土木学会を訪れると、よく図書館を利用する。必要な調べ事の合間、書架から手にするのは、「明治以前日本土木史」(初版1936年、土木学会発行)。本文 […]
2019年6月13日 / 最終更新日時 : 2019年6月13日 橋梁通信 主張 主張(31)公共事業批判に負けないために 土木学会「22世紀提言」① 小欄はここしばらく、公共事業を巡る主要新聞の社説やコラムに注文を付け、シリーズ最後の前号を「識者と呼ばれる人たちの論調にも問題がありそうだ」と締めくくった。 (中略) 公共事業に異を唱える識者の論を点検する新シリーズを展 […]
2019年6月13日 / 最終更新日時 : 2019年6月15日 橋梁通信 主張 主張(30)続・現場の記者は分かっている 足元を忘れたメディア⑤ メディアはインフラがあってこそ成り立つのだから、自らの足元を忘れず、丁寧な議論をしてほしいと、このシリーズは求めてきた。前回も触れたハコモノと土木インフラの違いについては、両者を一緒にして乱暴な文章を書くメディアと異なり […]
2019年5月3日 / 最終更新日時 : 2019年5月3日 橋梁通信 主張 主張(29)「オーソドックス」と「踏み込んだ」 足元を忘れたメディア④ このシリーズは、メディアがインフラを語る時、いわゆるハコモノと土木インフラを一緒にするな、と言っている。 「みずほリポート」(2017年3月)は「インフラ老朽化と今後のマネジメントの方向性」と題し、自治体の動向を調べた。 […]
2019年5月3日 / 最終更新日時 : 2019年5月3日 橋梁通信 主張 主張(28)ハコモノと土木インフラを一緒にするな 足元を忘れたメディア③ メディアはインフラがないと成り立たないのだから、インフラとそれを整備する公共事業について、ていねいで正確な認識を持ってほしいと前回求めた。 さて、 (中略) 学校や水道事業、文化施設と並べ、最後に「ハコモノ行政の末路」と […]
2019年4月6日 / 最終更新日時 : 2019年4月6日 橋梁通信 主張 主張(27)水がないと新聞は印刷できないのに 足元を忘れたメディア② (前略) さて、そのサブ見出し「足元」である。足元とは、メディアを成り立たせるもの、ここではインフラを指す。それを忘れているのではないか。 (中略) ダムは近年、災害対策で治水面がクローズアップされているが、利水面でも不 […]